プロフィールは極めて重要です。なぜなら、プロフィールはあなたのビューティーサロンのブランディングに直結しますし、フォロワー増加や予約にも大いに影響するからです。
その意味で、「集客すること」を前提にプロフィールページに「何をどう書くか」を戦略的に考えることに時間を割くことは非常に有意義です。
しかし、私の見る限り、多くのビューティーサロンアカウントのプロフィールページは、「ただ情報を書いているだけ」で、「集客の視点」が抜け落ちているケースが目立ちます。
これでは、せっかくインスタから集客したいのに、集客のチャンスを失っているも同然です。そこでこの記事では、ビューティーサロンのプロフィールページを集客の視点で作成するポイントを解説します。
その1:プロフィール編集項目と実際に表示される項目の対応箇所を把握する
まずは、実際に表示されるプロフィール画面(スターバックスを例として使います)と、プロフィール編集画面の対応箇所を見てみましょう。
下の画面キャプチャを見てください。画面右下の①人型アイコンをタップしてから、②「プロフィールを編集する」をタップして、プロフィール編集画面へ行きます。名前、ユーザーネームなどの項目がありますよね。これらの項目は、スターバックスのビジネスアカウントの例で見ると、それぞれの矢印の項目に対応しています。
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編集画面の項目が実際にどこに表示されるか分かりましたか?では、個別に説明します。
その2:プロフィール写真
次の3で説明する「名前」に会社名を使う場合は、会社のロゴをプロフィール写真として使ってください。なぜなら、名前とプロフィール写真は一体となってブランドを構築していくものなので、名前とプロフィール写真には統一性が必須だからです。
その意味で、あなたが個人名を名前に使っているなら、あなた個人の顔写真をプロフィール写真として使います。顔写真を使うときの注意事項として、表情のない顔写真は使わないでください。インスタグラムは多くの芸能人やアーティストも利用しているメディアである点で、エンターテイメント性が高いです。そういうメディアに、履歴書に貼るような無表情の写真を使うのは全然魅力的じゃないですし、ユーザーを惹き付ける要素にはなりません。
その3:名前
名前は、ユーザーネームとは異なります。あなたの名前は自己紹介部分の上に表示されます。スターバックスのアカウントで、「スターバックス公式」と表示されている部分がスターバックスの名前です。
インスタグラムでは、この名前が検索結果に表示されることがありますので、このアカウントは誰のアカウントなのかをユーザーに明確にすることが重要です。
一般的にあなたの名前にはあなたの「ビジネス名」を入力しなければなりませんが、個人名を入れるか、サロン名を入れるかは、インスタグラムで何をブランディングしたいかにより異なります。
例えば、あなたが個人のヘアスタイリストとしてアカウントを活用する場合は、あなたの個人名を入力すればいいですし、ヘアサロン名をブランディングしたい場合はサロン名を入れればいいです。
例えば、自動車メーカーのトヨタはトヨタ自体のアカウントも持っていますが、高級車ブランドの「レクサス」のアカウントも持っています。
要は、「何を」インスタグラムユーザーに認知させたいか、広めたいかに基づいて、名前を入れればいいわけです。
ただ、名前入力で注意すべきは、あなたの名前はインスタグラム検索でユーザーに打ち込まれた時に、あなたと検索結果を紐づける項目となります。なので、あなたがプロフィールに入力する名前が、あなたのフォロワーや顧客があなたをインスタグラムで検索するときの名前と一致していることがとても重要になります。
例えば、あなたが認知を広げたい商品ブランドや会社名、個人ブランドがあるとして、これまでに他の媒体(フェイスブック、ツイッター、ブログなど)でその認知活動をすでに行っている場合は、それらの媒体で使っている名称をインスタグラムでも使う方が良いです。
1つのアカウントで複数ブランドをプロモーションしたい場合
では、複数のブランドを展開していたり、複数の商材・サービスを個別にプロモーションしたいときはどうすればいいのでしょうか?
この場合、複数のビジネスページを作成して、複数のブランドや商材を分けて、プロモーションすることができます。
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それには、画面右下の①人型アイコンをタップして、プロフィール画面で②歯車アイコンをタップします。次の画面で、一番下まで画面をスクロールして、「③アカウントを追加」をタップ。あとは、画面表示に従って、アカウントを作成していけばいいです(5つまでアカウントを持てます)。
その4:ユーザーネーム
下の画面キャプチャの①の部分に表示されるものがユーザーネームです。ユーザーネームは、フィードの投稿されたコンテンツの上にも表示されます(②の箇所)。また、ユーザーネームは@の後ろに付けて、他のインスタグラムユーザーがタグ付けをするときにも使われます。
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一般的に、ユーザーネームはあなたのビジネス名やブランド名を入れることが多いです。というのは、フィードに投稿されたコンテンツの②の部分に表示されているユーザー名を見てください。ユーザーは自分のフィードに投稿されたコンテンツを、「誰」のコンテンツなのかと認識する際、コンテンツの真上に表示されているユーザーネームを見て判断します。
その意味で、ユーザーネームがあなたのビジネスと関係なければ、ユーザーは誰からのコンテンツなのか認知できなくなり、あなたの投稿に「いいね」したり、コメントするなどのエンゲージメントを期待できなくなります。なので、ユーザーネームは「あなたからの」コンテンツであることが一目でわかるものである必要があります。
2つ目の理由は、名前と同じく、ユーザーネームもインスタグラムの検索結果と紐づく項目なので、あなたのアカウントであることを表すビジネス名やブランド名でなければ、ユーザーが検索したときに引っかからなくなってしまうからです。
また、もし、あなたがツイッターを活用している場合は、ツイッターで使用しているハンドルネームをインスタグラムのユーザーネームに使うのも良いでしょう(そのハンドルネームがあなたのブランドやあなた自身を分かりやすく認知させるものである場合の話です)。
ヘアサロンの場合は、ヘアサロン名でも良いですし、ヘアスタイリストの場合は自分の名前でも良いです。ただ、自分の名前を入れるときは、名前だけだとただの一般ユーザーだと勘違いされる場合もあるので、ヘアスタイリストであることが分かるように入力しましょう。
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その5:ウェブサイトのリンク
自己紹介欄にクリックできるリンクを設置できます。多くのビジネスアカウントはこのリンクを使ってフォロワーをウェブサイトやブログに飛ばしています。
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このリンク制限を最大限に活用するため、頻繁に自己紹介内のリンク先を変更するアカウントも多いです。つまり、ユーザーを遷移させたいLPを変えたいときは、このリンクURLをその都度変更して構わないということです。
重要:URLリンクの注意点
URLリンクはただ貼ればいいというわけではありません。必ず「目的のページのURL」を貼ってください。なぜなら、目的のページではないページにユーザーを飛ばしても、ユーザーを迷わせることになり、あなたが遷移先のページでユーザーにとってほしい行動をとらせることはできなくなるからです。
例えば、遷移先のページでメルマガ登録をしてもらいたいときは、ここに貼るURLはそのメルマガ登録ができるページでなければいけません。よくありがちなのですが、決して、サイトやブログのトップページに飛ばしてはいけません。だって、トップページに行ったユーザーは、どこでメルマガ登録すればいいのか、自分で探さないといけないわけですよね。離脱するに決まっています。
だから、メルマガ登録させたいなら、メルマガ登録のページに直接に遷移させないといけないですし、キャンペーンの告知をしたいなら、そのキャンペーン告知のページに直接に遷移させないといけないわけです。
サロンの予約を獲得したいなら、予約が直接できるページのリンクを貼らなければいけません。それ以外のリンクを貼っても、予約獲得には何の役にも立ちません。
その6:自己紹介
ビジネスアカウントのプロフィールで特に重要な項目が「自己紹介」です。集客を意識して自己紹介を作りこむことで、リスト取得やフォロワー増加、エンゲージメント増大、ウェブサイトへのアクセス増大などの目的を達成させることができます。
しかし、自己紹介の部分は重要であるにもかかわらず、あまり考えずに適当に入力して済ませているだけのビジネスアカウントも見受けられます。でも、そういうのは確実にビジネスチャンスを逃していると言えます。
特に、自己紹介の部分は簡単なようで、実は念入りに考えないといけない部分です。なぜなら、ユーザーは自己紹介を読んで、そして見て、そのヘアサロンへの印象を決めてしまうからです。
つまり、自己紹介がショボければユーザーの心をつかむこともブランディングもできないし、逆に魅力的な自己紹介を書いていれば、ユーザーを見込客にすることができるわけです。
そこで、以下では、どのように自己紹介の内容を集客向けに考えれば役立つのかという観点から、自己紹介欄の作成方法を伝授します。
(1)あなたのスキル
良い自己紹介はあなたのビジネスが何で、どんなことをしているかを正確に物語っています。そこで特定のスキルを持っていること、職業、趣味、関心ごとを目立たせたいなら、それらの項目についても自己紹介の中に含めるべきです。
あなたのビジネスにはライバルがいますよね。それなら、そのライバルとあなたを差別化することは何かを考えるんです。その中であなたのフォロワーが好奇心を引かれるかもしれないことをさらに考えてください。
そうすれば、新規ユーザーが初めてあなたの自己紹介を読むときにあなたを簡潔に紹介できるだけでなく、あなたをフォローするかどうかの判断基準にもなります。
例えば、海外のヘアスタイリストで多く見かけるのは、自分は何の専門家なのか、スペシャリストなのかを自己紹介で明確にしている点です。その自己紹介例を紹介します。
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上の4つのどれもが、何のスペシャリストなのか明記していますよね。カラーリスト、バイヤレージュのスペシャリスト、ブロンド髪のスペシャリスト、エクステンションのスペシャリストなど、自分が何の専門家なのかきちんと明記しています。
これにより、自分のプロフィールを読んだユーザーは、この人な何を得意としているのかがハッキリと分かって、「このサロンなら私の髪についての願望を叶えてくれるかもしれない、悩みを解決してくれるかもしれない」と分からせることができます。
むしろ、こういう専門分野が書いていなければ、何の変哲も無いヘアサロンだと書いているようなもので、ユーザーには何も響かないでしょう。
(2)キーワード
自己紹介の中にキーワードを入れても、インスタグラムの検索であなたが有利になることはありませんが、そのキーワードが刺さるユーザーをあなたのフォロワーにしたり、上記5で述べたウェブサイトに遷移させてリスト化するなんてことができるようになります。
インスタグラムの自己紹介にどんなキーワードを入れるかを決める時は、見込み客の悩みと、あなたがそれを解決できることを簡潔に述べてください。
そのためには、ちょっと時間を割いて、あなたにとっての理想的な見込み客のペルソナを作って、彼らの痛みや関心ごとを導き出してください。そして、なぜあなたがそれを解決できるのかを考えて、彼らに響くキーワードを考えてください。
あなたの見込み客に刺さるキーワードを使うと、見込客はあなたのサロンが悩みを解決してくれるのではないかと考え、関係性が強まります。
(3)絵文字を使って飾ってみる
あなたが何者であるか、何をしている人なのかを簡潔に伝えることは重要なことなのですが、自己紹介の部分はあなたの楽しい側面を示すスペースとしても考えてみてください。何が言いたいかというと、ビジネスアカウントだからといって、堅苦しくなる必要はないということです。
そこで、インスタグラムの自己紹介を飾るベストの方法は絵文字を入れることです。絵文字を入れるだけでテキストだけの堅苦しい自己紹介にちょっとした柔らかいイメージを吹き込むことができます。
それに、むしろ絵文字のない自己紹介欄は非常に読みにくい!それに美的センスを感じないんです。インスタなんですから、ユーザーの心をつかむには、絵文字を使った遊び心も必要ですよ。
その証拠に、前ページで紹介した4つの自己紹介には全て絵文字が使われていますよね。絵文字があることで、テキストが読みやすくなりますし、印象に残るんですよ。集客したいなら、絵文字は必須です。
(4)あなたが作成したハッシュタグを入れる
インスタグラムコンテストやUGCキャンペーンをプロモートするなら、それに使っているハッシュタグを自己紹介の中に含めるのは、あなたの投稿へのエンゲージメントを高める上で良い方法です。
(5)自己紹介の中にCTA(コールトゥアクション)を入れる
自己紹介の中にCTAを入れてオーディエンスにコメントや「いいね」を促すことで、あなたの投稿へのエンゲージメントをより高めることができます。
(6)あなたの所在地や営業時間を入れる
あなたが店舗を運営しているなら、その所在地や営業時間を入れることは重要です。また、イベントを予定しているなら、その実施日時を入れることも有効です。
(7)Eメール
自己紹介欄にあなたのサロンのメルアドを記載することで、ユーザーからあなたの店舗へメールでコンタクトできるようにしておくこともできます。
その7:プロフィールのハイライト活用
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ページの赤枠部分のように、ハイライト部分にストーリーズコンテンツを設置しているアカウントを見たことがあると思います。
ビジュアルで攻めるべきヘアサロンとしては、このハイライト部分は絶対に活用して下さい。
通常のプロフィールは単なる文字の羅列ですが、ハイライト部分にストーリーズコンテンツを加えることで、文字だけの静的なプロフィールに対して、動画という動的な要素を加味することができ、プロフィール閲覧者への訴求力を強めることができるからです。