先に結論をまとめて言ってしまえば、インスタグラムがヘアサロン、ネイルサロンやエステサロンなどのビューティーサロンの集客にベストなのは、インスタグラムを活用することであなたのサロンへ新規顧客を呼び込んだり、リピーターを生んだり、売上につなげたりすることが、他のどのSNSよりも効果的にできるからです。
つまりは、インスタグラムを使ってあなたのビューティーサロンのビジネスを効率的に拡大できるからです。その意味で、インスタグラムは、あなたのサロンにとって大きな売上を発生させるメディアだと言えます。
では、なぜインスタグラムを使うとサロンの売上に結び付くのでしょうか?ここでは、その15個の理由を説明します。この15の理由をしっかりと理解することで、インスタグラムを真剣にサロン集客に活用する意識をもっていただきたいと思います。
理由1:サロンの顧客層がインスタグラムを使っている
集客に使おうとしているメディアに、自分のビジネスの顧客となり得るユーザーが存在しているか?この点は、特定のメディアを集客に活用できるかを判断する際に、真っ先に考えなければいけないことです。
なぜなら、あなたのサロンにとっての顧客層がインスタグラムを使っていなければ、そもそもインスタグラムを使う意味はゼロだからです。
例えば、漁師は魚がいる場所に漁に出かけますよね。まさか魚がいない場所で漁をする漁師なんているはずがありません。
それと同じように、あなたのヘアサロン、ネイルサロン、エステサロンにとって、顧客となり得るユーザーがインスタグラムに存在するのかどうかをまずは調べる必要があります。
で、日本におけるインスタグラムユーザー数は3,300万人(2019年3月現在)で、男女比はこちらの円グラフのようになっています。
さらに、年代・性別ユーザー数を見てみると、このようになっています。
これら2つのグラフから分かるように、インスタグラムユーザーは女性の方が多いです。比率で言うと、女性が約56.7%、男性が約43.3%です。
そして、女性の年代別ユーザーを見てみると、20代女性が約387万人、30代女性が355万人、40代女性は315万人いう状況です。
あなたのサロンが、20代~40代の女性をターゲットとしているのでしたら、まさにインスタグラムはあなたのサロンにとってのお客様が集まっているメディアだと言えます。
あなたのサロンにとっての顧客層がインスタグラムを使っていなければ、そもそもインスタグラムを使う意味はゼロですが、このグラフを見る限り、サロンにとっての顧客となり得るユーザーは確実に存在しています。
サロンの顧客層がインスタグラムを使っているということは、あなたのサロンもインスタグラムを正しくビジネス活用することで、お客様を獲得できることを意味します。
これが、インスタグラムがサロン集客に使える第1の理由です。
理由2:サロンの顧客層ユーザーにダイレクトにアプローチできる
集客に一番役立たないことは、顧客層がいると分かっているにもかかわらず、顧客の方からやって来てくれるものと受け身の姿勢で待つことです。
お客様は待っていても決して来てはくれません。受け身の姿勢では、攻めの姿勢で顧客層にアプローチしているライバルに顧客を奪われていくだけです。
新規顧客を獲得するには、あなたの方からアクティブに顧客層にアプローチする必要があります。
その点、サロンの潜在顧客が多数いるインスタグラムには、顧客層にアプローチできる機能が豊富に備わっています。
例えば、通常の写真投稿は当然として、時間限定のショート動画を投稿できるストーリーズ、インスタTV、インスタ広告など、これらの機能を駆使することで、あなたのサロンの顧客層にアプローチすることができます。
理由3:顧客層ユーザーがあなたのサロンを見つけてくれるメディアである
インスタグラムのユーザーは、インスタを検索に使って、自分の求める情報やアイテムがないかを探しています。
あなたが理想の顧客層に向けてインスタに投稿する写真やストーリーズ、インスタTVなどのコンテンツは、適切なハッシュタグを使うことにより、顧客層に検索され、閲覧・視聴されます。
つまり、顧客層に向けたコンテンツを適切に作成し、投稿することで、あなたのサロンが顧客層に発見される、そんな仕組みがインスタグラムにはあります。
(もちろん、顧客層があなたのサロンを発見してくれるよう、あなたの方からアクティブに行動するという前提が必要です)。
理由4:反応率が高い
SNSを集客に使うのであれば、あなたのアクションに対するユーザーからの反応が高いほど、リスト取得や販売などの成果につながります。
下の数値を見てください。これは、アメリカのSNSマーケティングサービス企業が行ったある業界に関するSNSの反応率のリサーチ結果です。インスタグラムはフェイスブックの10倍、ツイッターの83倍もの反応率を得ています。
なぜ、インスタグラムはフェイスブックやツイッターよりもユーザーからの反応率が高いのでしょうか?
それは、インスタグラムそのものがビジュアル中心のメディアとして感性に訴える比重が高いため、ユーザーとの関りを生み出しやすい仕組みになっているからです。
もう少し突っ込んで説明すると、人は約80%の情報を視覚から得ていると言われています。
これを逆に言えば、人の視覚にうまく訴えることができれば、その人に影響を与えることができるということです(だからこそ、マーケティングではデザインや見せ方が非常に重要なのです)。
この「人の情報処理の仕組み」をまさに有効活用しているのがインスタグラムなんです。
インスタグラムは言語ではなく、写真や動画などの「目で見る」コンテンツがメインです。ユーザーはコンテンツを見るだけで、直感的に写真や動画の意味を理解できます。だから、すぐに投稿コンテンツにリアクションできます。
これは、まさにインスタグラムが「人の視覚情報」に影響を与えて、ユーザーに反応させやすい仕組みを意図的に採用しているからに他なりません。そういう仕組みだからこそ、他のSNSに比べて反応率が高いのです。
理由5:サロン業界にピッタリのビジュアル訴求が可能
インスタグラムはビジュアル中心のメディアだからこそ、ユーザーに影響力を発揮する。このインスタグラムの特性を最大限に利用できる業界は複数ありますが、サロンもその中の一つです。
例えば、ヘアスタイルであれ、ネイルであれ、完成後の写真を見せて、顧客層を惹き付けたり、施術中の動画を投稿してスキルを見せつけることもできます。
まさに、「見せる」ということを最大限に活用できるのがサロン業界なわけで、顧客層に影響力を発揮できることは言うまでもありません。
理由6:エンターテイメントとして訴求できる
動画であるテレビ番組や映画、見て楽しい写真などのメディアはエンターテイメントです。エンターテイメントは見る人の好奇心をかき立て、次のコンテンツを見るのが楽しくなります。
この点、インスタグラムを使えば、顧客層の興味をかき立てる動画や写真を投稿することができます。そして、それら一連のあなたのサロンのコンテンツは、もはや立派なエンターテイメントです。
こうなると、インスタグラムはただのSNSではなく、あなたのサロンのプロモーションチャンネルのようなメディアとして見なすべきです。
価値あるコンテンツを露出すればするほど、あなたのサロンコンテンツはエンターテイメント性を高め、その結果、顧客層の興味を惹き付けることとなるでしょう。
理由7:ショーケースとして使える
ビューティーサロンとしてのホームページを持っていると思いますが、インスタグラムを使えばわざわざユーザーをサロンのホームページに飛ばすことなく、インスタ上でサロンのコンテンツを見てもらうことができます。
カットの技術を見せることもできれば、カット後のヘアスタイルを見せることもできますし、サロン店内の様子も見てもらうことができます。
わざわざ自分のホームページにユーザーを飛ばさなくても、ユーザー(見込客)を惹き付けることのできるコンテンツを容易に見せることができるのは、大きな強みだと言えます。
理由8:ブランディングできる
インスタグラムで投稿する写真、動画、あなたのサロンのプロフィールなどの項目は、すべてあなたのサロンのブランドを構築する要素となります。
あなたのサロンの顧客層にピッタリのコンテンツを投稿することで、サロンの世界観をアピールし、ブランドを確立することができます。
理由9:アクセスの質がとても高い
インスタグラムを集客に使うべき理由の一つに、インスタグラム経由のアクセスの質の高さがあります。
ビジネスアカウントであれば、いろいろなチャネルを使ってメインサイトやブログ、ランディングページへのアクセスを集めようとしますよね。
使っているチャネルの中にはフェイスブックがあったり、ツイッターがあったり、メルマガ、ユーチューブ、広告、自然検索などがあるはずです。
で、世界的にオンラインマーケティングサービスを提供している企業が、これらのチャネルからメインサイトへ来たアクセスの滞在時間に関するリサーチを行ったんです。
その結果、インスタグラムから来たアクセスの滞在時間が192秒(3分12秒)ということで第1位でした。
2位がメルマガからのアクセスで滞在時間は188秒(3分8秒)、3位が口コミ・レビューからのアクセスで、意外にもフェイスブックからのアクセス滞在時間は105秒(1分45秒)という結果でした。
つまり、インスタグラムからのアクセスはフェイスブックからのアクセスよりも45%も長く、ツイッターからのアクセスよりも40%も長くサイトに滞在していたということです。
そして、このデータの意味するところが超重要なのですが、遷移先のサイトでの滞在時間が長いことは何を意味するでしょうか?
アクセスの滞在時間が長いということは、インスタグラムユーザーは、インスタグラム経由で訪問したサイトの内容が自分の興味・関心に合っていると感じ、だからこそアクセス先のサイトでより長い時間滞在していることを意味します。
つまり、「興味・関心が合っている=離脱しにくい=より長い時間サイトに留まっている」ということです。
そして、興味・関心が合っていてサイトの滞在時間が長いということは、インスタグラムからのアクセスはコンバージョン(成約)しやすいということでもあります。
したがって、あなたもインスタグラムユーザーの興味・関心に合った集客を適切に行うことによって、見込み客をあなたのサイトへ誘導し、集客・成約できるというわけです。
理由10:ビジネスアカウントがフォローされやすい
インスタグラムの公表によると、個人ユーザーの80%が企業アカウント(ビジネスアカウント)をフォローしています。
ざっくり言えば、10人に8人は、どこかしらのビジネスアカウントのフォロワーになっているということです。
このような現象が起こるのは、インスタグラムがビジュアルメインのプラットフォームで、ユーザーの視覚に訴える部分が極めて大きいことが要因だと思われます。
そして、ビジネスアカウントがフォローされやすいということは、あなたのヘアサロンアカウントのフォロワーも構築しやすいことを意味します。
もちろん、適切なコンテンツを投稿することは必要になりますが。
理由11:ユーザーとの関係を構築しやすい
理由10で説明したように、ビジネスアカウントがフォローされやすいということは、個人ユーザーと企業アカウントの間の壁が低い、あるいは距離感が近接していることを意味します。
だからこそ、インスタというメディアでは、ビジネスアカウント側が一般ユーザーとの関係性を構築しやすい状況にあると言えます。
理由12:フェイスブックよりもエンゲージメントが3倍以上高い
Socialbakersというソーシャルメディアのデータ計測サービスが行った調査によると、インスタグラムのエンゲージメントはフェイスブックよりも3倍以上高いそうです。
エンゲージメントが3倍以上高いということは、フェイスブックよりもインスタグラムの方がユーザーからの反応を取りやすく、集客しやすいことを意味します。
理由13:サロンの予約の導線を構築できる
ユーザーがインスタグラム上で商品を直接購入できるように、サロンの予約もダイレクトに入れることができます。
例えば、ダイレクトメール経由で予約を獲得したり、アカウントのプロフィール経由で予約を獲得することもできます。
つまりは、インスタグラムを使うことで、サロンの予約を発生させる導線をインスタグラム上に持てるということです。
※英語版ではアプリを使ってサロンを予約できる予約ボタンの設置が可能になっています。日本でも近い将来にサロンの予約ボタンの設置がプロフィール上で可能になる予定です。
理由14:顧客層の動向を探れる
インスタグラムに備わっている分析機能「インスタグラムインサイト」を利用することで、あなたのサロンアカウントのフォロワーがインスタ上で活発に活動する曜日や時間帯を知ることができます。
そして、顧客層となるフォロワーが活発に活動している時間帯を狙ってコンテンツを投稿することで、彼女らからの反応を引き出すことができます。
また、どういう写真や動画を好むのか、好まないかについても知ることができるので、投稿するコンテンツの作成にも活かすことができます。
理由15:ライバルがインスタグラムを使って集客している
インスタグラムを集客に使っているヘアサロンは数知れず。もちろん、あなたのサロンの競合もインスタグラムを活用して、新規顧客の開拓やブランディングを行っています。
し、あなたがインスタグラムを活用していないとしたら、インスタグラムを使っているあなたの顧客層ユーザーは、あなたのライバルに奪われていく可能性が極めて高いです。
これは、あなたがすでにインスタグラムを使っているとしても、十分に活用しきれていない場合も含みます。
インスタグラムを集客に使う以上は、成果が出ない限り、ライバルに顧客を奪われていると考えて下さい。
ただ、インスタグラムの個別の集客ノウハウの話に入る前に、あなたのサロンの生き残りに大きく影響するとても大切なことを伝えさせてください。
これから私が伝えることは、知らない人のほうが圧倒的多数派です。これを知るだけで、集客を成功させる確率を高めることができますし、必ず有利になります。
まとめ
インスタグラムがヘアサロン集客に威力を発揮する15の理由を説明しました。これらの理由を全てきちんと理解して、インスタ集客の本気度を高めていただければと思います。